美容外科で行われる美肌治療では、以前から光線照射などによって「皮膚を根本的に生まれ変わらせる」という治療が行われていました。いわゆる「再生医療」と呼ばれるものです。この延長として現在注目を集め研究が進んでいるのが、幹細胞を利用した再生治療です。こうした最先端の医療技術は美容外科において、たとえば手術痕の速やかな再生や、根本的な若返りという意味でのアンチエイジングに援用されつつあります。
一部の総合病院などでもすでに始められていることですが、より緩やかな、ロハスな医療として注目を集めている漢方医療のノウハウも、美容外科のドクターで導入を始めている方が多くいらっしゃいます。肉体の復元力を支援するということは、アンチエイジング治療では極めて重要だからです。先にも触れましたが、これからの美容外科では益々、身体の中から本格的に若返る治療と、これまで培ってきた美容外科のノウハウとがハイブリッドしていくのではないかと考えられます。
プチ整形もさらに究極深化を遂げていくことでしょう。再生医療の成果も続々採り入れられていくことでしょうし、もっと手軽に、簡単に、人間は若さと健康を手に入れ、それを維持していくことが出来るようになるでしょう。特にプチ整形は今後その効果の大きさを高めていくことと同時に、効果の持続をさらなるテーマとしていくでしょうから、肉体の負担を最小限にとどめる美容外科として、これからも注目され続けると思います。
一方で、根本的に人間の老化を停滞させる医療もこれからは求められていくと思います。そうなると美容外科のうちでもプチ整形は、さらに「メークの延長」としての性格を強めていくかもしれません。あるいはプチ整形が一般的な美容外科とは独立した機能を持つに至ることも考えられます。アンチエイジングとプチ整形。この二つがこれからの美容外科の中心となるであろうことは、いずれにせよ間違いないと思います。
美容外科の先鋭的な技術進化は依然欧米がその中心となっているのが現状ですが、面白いことに日本の美容外科は、常にそれらをソフィスティケートして、日本人の国民性にマッチした性格のものに鍛え上げてきていると思うのです。こうした性格が我が国の美容外科の根底にある限り、世界の美容外科の未来がどんなに突出した方向に進んでいったとしても、我々の間ではずっと健全さを失わないままで進化し続けるのだと思います。思えばこれまで日本社会が受け入れてきた外来文化は、あらゆるものが必ず「和」の色に染め上げられ、改良され続けてきたわけですから、美容外科また同様の歩みを続けるはずです。
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美容外科の参考情報 : :→ : :http://www.veriteclinic.com/vnews/